« 航空科学博物館 (5) 野外展示物 | トップページ | JRバス三里塚駅(跡) »

2015/10/18

成田空港 空と大地の歴史館

航空科学博物館の敷地内に「成田空港 空と大地の歴史館」がありました。
前回2002年に来たときはありませんでした。
何が展示されているのかな? と思って行ってみることに。

・成田空港 空と大地の歴史館
Dsc_5220

成田空港開港時に発生した「成田闘争」の歴史に関する展示でした。
航空科学博物館とは別組織で、NAA(成田国際空港株式会社)の運営でした。

成田空港がある場所は主に宮内庁下総御料牧場と、元々は県有地で戦後沖縄出身者や満州からの引き揚げ者による開拓された地との事。開拓時に争いがあり、調停により沖縄出身者と満州からの引き揚げ者で場所割がされたようです。

成田空港の建設がこの地に決まると開拓者である農民を中心に反対運動が起こります。
最初は社会党と共産党がこの反対運動を支援していたそうですが離脱し、代わりに新左翼が支援・介入し、過激化して機動隊と衝突するようになっていったようです。
成田空港開港直前に管制塔占領事件が発生し、管制塔の機械を壊されて開港が2ヵ月延期されました。その他に京成スカイライナーの車両が放火されたりもしました。

当初の単なる農民による建設反対運動から、目的が変わっていったように感じました。
反対派・機動隊側共に何人か死者も出ています。
何のためにこの闘いを。何のために死んでいったのか。
展示物を見ていていて何だか悲しくていたたまれない気分になりました。
こういう闘いは、もうあっちゃいけないように感じました。

辺野古移設の反対派とか、この前の安保法案反対デモとか、これと同じような匂いを感じました。
これが成田闘争のように過激化していかなければよいなと思いました。

本体の航空科学博物館よりもこっちの方が見た甲斐がありました。
結構長居してしまいました。

| |

« 航空科学博物館 (5) 野外展示物 | トップページ | JRバス三里塚駅(跡) »

交通 - 航空機」カテゴリの記事

お出かけ - 博物館・美術館」カテゴリの記事

地域 - 関東 - 千葉県」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 成田空港 空と大地の歴史館:

« 航空科学博物館 (5) 野外展示物 | トップページ | JRバス三里塚駅(跡) »