科博オープンラボ2017 (2) 自然史標本棟特別見学
整理券の時間が来たので、自然史標本棟の特別見学へ。
10分間隔で30人の毎のツアー形式での約65分の見学でした。
職員の方が2人同行し、各階でそれぞれの部の専門の研究員が待っていて解説を受ける形でした。
撮影禁止でした。
1階で全般的な解説がありました。「上野の本館に行ったことがある人」でほぼ全員が手を上げていました。
1階から標本運搬用の30人全員が乗車できる大きなエレベーターに乗って7階へ。研究棟と違ってゆっくりとした動きのエレベーターで、標本には優しく人には厳しいエレベーターだとか。
7階からは順番に階段で降りていく見学でした。
・哺乳類剥製標本室
動物の剥製が棚とか区切りがなく大雑把に所狭しと置かれていました。
こんなに大雑把に保管しているものだったのかと思いました。
入口の所だけで中の方には入れませんでした。
キリンとか白熊とか大型の剥製もあり迫力がありました。
・維管束植物標本室
押し葉の標本です。
乾燥したり、害虫駆除のため冷凍(冷蔵だったかも)したり、いくつかの過程を踏んで押し葉にするそうです。
糊で紙に貼り付ける所もあるようなのですが、ここではなんとかというテープで植物を挟んで両端をはんだごてで溶かして留めるそうです。
種類ごとにガラス棚に仕舞われて保存されていました。
・人類標本室
人間の主に骸骨の標本です。ガラス棚に入れられて保存されています。
よく考えると怖いです。
ここだけ自由見学時間がありました。
研究員総出みたいな感じで、個別に説明していました。病気で損傷したと思われる骸骨もありました。
全部見ないとと急いで回ったら寧ろ時間を持て余してしまったりして。
割れた骸骨をパズルのようにくっつける作業をしている人もいました。セロハンテープで貼り付けて仮合わせし、その後接着剤でくっつけるようでした。
・地学標本室
鉱物以外にも化石とか恐竜なんかもこの分野に含まれるようです。
ここだけ説明にマイクを使っていました。細い通路を練り歩いての見学でした。
可動式の棚に収容されていました。
本物とレプリカが並べられている所もありました。関東大震災で本物は割れてしまって、レプリカの方はくっついているとか。
・液浸標本室
アルコール(エタノールだったかな?)によって漬けられて魚類や甲殻類が保存されています。
蒸発するので毎年継ぎ足す作業が必要との事です。大変そうです。
結構匂いがしていました。
こんな感じです。
非公開の部分もあったようです。
標本の展示ではなく、施設の紹介がメインでした。標本保全の理解を求めるというのが趣旨でしょうか。
階(部)によってカラーがあるようで、説明の仕方等違っていました。1人しかいないところもあれば研究員総出のような所もありました。
博物館の付属施設であるからか案内等手順がスムーズで、研究員の説明もディスカバリートーク等があるからなのか丁寧で上手かったです。大学の教授とは違う雰囲気でした。
結構女性の研究員がいて意外でした。自然分野は女性も多いのか?
国立科学博物館には140人だったかの職員がいて、その内90人だったかが研究員だそうです。(数値違ったかもしれません)。研究者以外の人数が案外少ないなと、上野の本館にそれ以上の係員がいるように感じるのですが、派遣の人とかそういう人もいるのかな? 売店の人は職員ではないのか?
この自然史標本棟、2011年にオープンしたようなのですが、既に8割方埋まっているそうです。
大学で教授が退官した時に標本の行き場が失ってしまってそれを引き取るケースも多いようです。
もう1つ隣に棟を建てる計画があるようなのですが、去年は予算が通らなかったとの事でした。
なんだか貴重な体験でした。
来てよかったと思いました。
忘れないようにがん味していましたが、もうだいぶ忘れてしまいました。
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