痔の手術 (9) 入院8日目 (術後6日目、止血手術)
この日は誕生日。
誕生日前に退院できるかなと思っていましたが無理でした。しかし明日は退院日。
7~10日間と言われていたので9日間で退院になるのはまぁ普通なのかな。術後3日目(入院5日目)まで排便がありませんでしたが、これがもっと早く出ていたら退院が早まったのかもしれません。
排便時は相変わらず激痛で退院後に不安が残っていますが、それ以外はそれほど痛みはしないようになりました。
病院では食事等用意してくれるしある意味快適です。
娯楽が限定され、夜は21時消灯でしたが案外苦痛ではありませんでした。何だかこのままもっと入院していたい気持ちもありました。
退院後は独り暮らしで近所に親や親戚も住んでいないので何でも自分でしなければなりません。食事はどうしようか、下痢になると肛門に良くないし、軽いものが良いかというとそういうものではないようで悩みどころです。朝食は食べた方が良いのが分かっているがなかなか難しい。
退院後2日間は仕事を休みますが、その後は仕事が待っています。
仕事そのよりも通勤、特に朝ラッシュ時の出勤が不安です。奥に押し込まれたら耐えられるのか。まだ普通の人と同じペースでは歩けそうにありません。幸い通勤経路はエスカレーター又はエレベーターが完備しています。
仕事はずっと座りっぱなしではありますが、大抵の場合好き勝手に席を立てるのでこの点は問題はありません。
しかし、休憩室や保健室はなく激痛が起こっても横たわって休憩する場所がありません。いざという場合は行儀が悪いが会議室で椅子を並べて横たわらせてもらおうかなと思いました。
この病院では坐浴というのがあり、トレイに湯をはってその中に尻を浸けながらいつも排便をしていました。こうすることで排便がしやすく痛みも低減されます。勤務先でこれはできません。手術後座浴なしで排便をしたことがなかったので、座浴なしでの排便を練習しておかないといけないかなと思いました。
回診は問題なし。
最後のお風呂へ。退院日も入れるが時間の余裕が少ないので入らないつもりでいました。
そして最後の昼食。
午後からは昨日に引き続いてブログ用の文書作成をしました。
途中、看護師が退院前の説明にやってきました。
この日の担当は新人らしき人にベテラン先輩が付いてきていて、新人の方から退院前の説明がありました。(新人と言ってもこの病院での新人のようでした)
たどたどしい説明で分かりにくいかったが、同室の他の患者への説明をもう何度も聞いていた(聞きたくなくても聞こえてくる)ので問題はありませんでした。
医療費の概算も持ってきました。3割負担で約10万円でした。
退院後用の薬も処方されました。
ここまでは順調でした。
15時15分頃だったか、トイレに行きました。
今までと違ってあまり痛みがなく坐浴で排便。排便後坐浴のトレイを見ると血が一面に広がっていました。
これはOKなのか?
ナースコールを押します。
看護師さんが来てそれを見た語、流してベッドに戻ってくださいとの事。まだ出そうだったが流して戻りました。
ベッドにこの日の担当の看護師がやってきて量など聞かれました。また出たら呼んでくれとの事。
なぜか冷静になり、ノートパソコンをシャットダウンして鞄にしまってロッカーに入れ、ベッド等を整理して再びトイレへ。
先ほどと同じようにトレイに血が一面に広がりました。
ナースコールを押します。
今度はこの日担当の新人とベテランの看護師がやってきて、ベテランの看護師から「やっぱりな」という小さなつぶやきが聞こえました。何かヤバいのか?
そのまま流さずにベッドに戻ってくれとの事。
医師が便を見に来るのかなと思っていたら、看護師が来て今から診察室に向かうとの事。
歩いて行くのかと思いきや、ストレッチャーがやってきてそれに載せ替えられて寝た姿勢で運ばれました。
エレベーターで診察室がある階で降り、外来待合室を通って診察室へ。寝た姿勢だったので見えませんでしたが、待合室が騒然とし、待っている患者から視線が集まっているのを感じました。
この時点では大袈裟だなぁ、入院が少し延びる程度ぐらいに考えていました。
診察室で診察室のベッドに移されて医師による診察。
器具を麻酔なしでこれ以上入れるのは無理でまた血が充満していて中が見えないとの事で、手術室でという事になりました。
診察室で手術着に着替え、看護師に点滴され、手術の同意書を書かされました。ちなみに、点滴のラベルに書かれている年齢は1つ上がっていました。
手術室が満杯のようでしばらく待った後、再びストレッチャーに載せ替えられて、再び外来待合室を視線を感じなから通って手術室へ運ばれました。
どういうシステムなのかわかりませんが、ここまで病室の担当看護師の付き添いで点滴もその看護師がやっていました。
新人がいきなりこういう事態になって申し訳ない。時間的に残業になったのかもしれません。
手術室に入り、麻酔医の挨拶等。
ふと病院の洗濯機に洗濯物を入れたままである事を思い出す。病室の看護師はもう戻って行っており、麻酔医にそれを言われても困るだろうし。終わった後看護師に言わないと。
背中に麻酔をされ、うつ伏せになり手術開始。
本手術の時は気づいたら終わっていましたが、今回は意識がありました。結構長いことやっていたたかと思います。
3箇所切って縫った内の1箇所が何らかの理由で傷ついて動脈から出血していたとの事で、その上から縫ったとの事でした。
その後、手術室からストレッチャーに載せ替えられて病室のベッドに戻りました。17:15頃だったと思います。
看護師に洗濯機に洗濯物が入れっぱなしである事をに伝えると、乾燥機に移し替えて乾燥もしていただき、後で持ってきてくれました。
ここからは本手術の時と同様に翌朝までベッドから起き上がれません。
これが辛い。
やがて夕食の時間に。私は退院前の祝膳食のはずでしたが点滴です。何だか病室が今までになかった重い空気感を感じました。食器の音が淡々と聞こえてきます。
どのタイミングだったか看護師(昼間とは違う人)がやってきて尿意がないか聞かれました。それほど感じませんでしたがエコーで測ると結構貯まっているとの事。尿器に出るが試してみてくださいとの事だったが出ません。
尿道カテーテルを挿してもらいました。本手術の後にやってもらった時は痛かったが、麻酔がまだ効いていたのか今回は痛くありませんでした。本手術の時は尿を出した後すぐに抜かれましたが、付けっぱなしにする事もできるとの事なのでそうしてもらいました。
排便は? 本手術の時は下剤で空になった状態でしたが、今回は朝食も昼食も食べており空にはしていない。気になって聞いてみたら出る可能性はあるとの事。げっ。
便意が出てきたらどうしようかと気になり、また両足共にだるく、精神的なものもあって眠れない。尿道カテーテルを挿したのになぜか尿意も。おならがしたくなったが上手く出せず。
明け方になりついに便意が襲ってきて我慢ができなくなってきました。
ナースコールを押す。看護師がオムツを持ってきて装着してくれました。
オムツは大人になってからは初めて。何だかこれで便を出すのに抵抗感が。あ、出そう…。出たのは豪快なおならでした。
その後便意はすっかりなくなり結局排便はありませんでした。
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