映画「幕が上がる」
2月28日に一般上映が開始されたももいろクローバーZ主演の映画「幕が上がる」、3月15日にようやく観ました。
3月15日の18:30からの回は「ももクロ舞台挨拶全国行脚 ゴールの瞬間を完全生中継」との事で上映前に新宿バルト9での舞台挨拶の模様の生中継があるとの事。
自宅の最寄り駅の近くにあるTOHOシネマズ上大岡でも実施されたので、ちょうどよい機会と思いその回を見に行きました。
TOHOシネマズ上大岡はあまりライブビューイングをしない所です。ももクロのコンサートのライブビューイングも一度も開催されたことがありません。
自宅近くでこういう身近な所で見るのは初めてで、不思議な感触でした。
ちなみのこの日のTOHOシネマズ上大岡では10:45から百田+佐々木コンビによる舞台挨拶があったようで、ロビーにサイン入りのポスターが飾られていました。
SCREEN 3 (定員約200人)で上演、ほぼ満席でした。
舞台挨拶はフジテレビアナウンサーの福井さん司会で、ももクロ5人の他に、本広監督、後の方でももクロと一緒に全国を回ったプロデューサーの人等も出てきました。
舞台挨拶は1時間強ありました。正直ちょっと長い。みんな話が長い。もう少し簡潔に話してもと思いました。
さっき川上マネージャーに了承をとり、4月11日にその日まで上映してくれるどこかの会場(複数の可能性あり)でまた舞台挨拶をするとか。また舞台挨拶。
4月11日の週は4月4・5日の土日に福岡ドームでFC限定ライブ、4月7日はフジテレビNEXTで「ももいろフォーク村」、4月11日はこの舞台挨拶で、4月12日は月刊TAKAHASHI(ライブ)。仕事のしすぎです。こんなに詰め込んだら疲れてしまってよいライブができないのではと、懸念を抱きました。
事務所はそういう事を考えないのかなぁ。
あのヘリウム事故の対応(何もしない何も話さない誰も責任をとらない) も加味すると、不信になります。
舞台挨拶終了後、映画を観ずにみんな帰るのではないかと思いましたが、ほどんどの人が残って映画も観ていました。
舞台挨拶があったのですぐに本編が始まるかと思いきや、予告や広告の上映もあって、その後本編でした。
映画について。
映画は高校の演劇部の話です。
全国高等学校演劇協議会の地区大会で敗退し(ただし優良賞(=参加賞))、部活での上級生になった3人(百田・玉井・高城)、百田が部長になる。
3年生に進級後、新任の美術教師が演劇部に関わるようになる。その人は元女優。
百田に対して演出担当になると舞台には出られない、県大会・全国大会に進んで行くと、大学進学の勉強に影響が出るかもしれないが覚悟があるか? 等。
覚悟を決め、脚本(宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を題材した脚本?) を書き、練習に励んでいく。
演劇の強豪校から3年生なのに転校してきた有安も途中から演劇部に入る。
佐々木は下級生(2年生)役。
そんな話です。
映画で出てくる高校は学年ごとに体操服の色が違う方式のようで、佐々木だけ体操服の色が違うのはそういうわけです。
ちなみに、自分の高校も学年ごとに体操服の色が違いました。自分の学年が何色だったのか多い出せません。中学は全学年共通で緑色だったことははっきりと思い出せるのですが。
高校の演劇部ってあんなに本格的に真剣にやる事を知りませんでした。
演劇の競技会で披露する脚本ができてからは、毎日毎日同じ劇を練習に励みます。自分なら飽きてきそうです。
地区大会ではあまりよくない反省の多い出来でしたが、上位3校は県大会に進める仕組みで、なんとか上位3校には入れて地区大会へ。
それをばねに、地区大会を目指して、練習練習ひたすら練習。
自分は高校時代に何かにあんなに真剣に取り組んだことはないし、その後も取り組んだことがありません。心を動かされました。
元女優の新任教師は、途中で教師を辞めて女優の道へ。
きっと、演劇部メンバーのがんばりに刺激されたのでしょう。
百田の母親も、受験勉強もしなければらない時期なのに演劇ばかり取り組んでいる娘に対して温かい目を。
そして県大会へ、そしていよいよ幕が上がる...。
幕が上がって..
なぜかももクロの「走れ」という曲 (静かな曲ではないライブでの定番曲) がかかり、
エンディングロールが流れて終わり。
エンディングロールの背景では、撮影風景の映像が。
ゆっくりとした曲が流れて、エンディングロールをぼーっと見ながら余韻に浸り、そして元の世界に戻る準備をする...。
そんな余韻がぶち壊されてしまって、あまり良い気がしませんでした。
ももクロ色は強くない映画でしたが、時々そういう場面もあって、ももクロ色はもっと薄くて良かったのではないかと思いました。
舞台挨拶まわりや、数々の宣伝活動は、一般人から反って映画を観るのを遠ざけているようにも感じます。
いくら興行収入が良くても、観るのがモノノフの複数回ばかりで、一般の人からあまり見られていないのであれば、価値がない(後の残らない) と思います。
正直な所ほとんど期待していなかったのですが、
全体的には良い映画でした。
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